国境は?隔離のお金は?
Kia ora,
最近ニュージーランド内では、
国境管理や検疫システムについての議論が高まってきています。
2〜3月の早い段階でレベル分けを表明して、
あっという間にレベル3、レベル4=ロックダウンへと進めたおかげもあって
成功を収めていたように見えていたニュージーランド。
しばらく新規の感染者も出ていなかったのに、
海外から戻ってくる人々が増えていることもあって、
ここ数日は連続でまた新規感染者が出ています。
みんなの考え方が違うのは当たり前だから、
どれが正しい・間違っているというわけではないけれど、
ニュージーランドで暮らしている中で耳にするとことが多い意見は、
「海外からまだ戻ってくるべきではない」
「14日間隔離の(豪華な)ホテル代を政府が出しているのは不公平」
という意見。
こちらのブログにも書いた通り、
3月の時点で、ニュージーランド政府から
「ニュージーランドに戻りたい人はいち早く戻ってきなさい。日々変わる状況で、航空便がなくなる可能性があります」というような内容のことを
伝えられていました。
そんなこと言われても無理ー!
歯2本抜いたばかりでまだ糸抜き終わってないし、
直行便は高いし満席ばかりだし・・・!
新しい航空券の予約を2件も取って、
銀行口座の残高は明らかに減るばかりだし、
帰っても14日間の自主隔離、
仕事はいつ始まるか分からないから無職だし・・・
と、ストレスフルな日々を送った私。
それでも、歯医者(&美容院)の予約をすっぽかして、
万が一成田空港で足止めされた場合の、地元への移動&連絡方法(NZのスマホしか持ってない私は、日本ではWiFiなしでは連絡不可能でした)を模索し、
ドキドキな緊張と不安に押しつぶされそうになりながらニュージーランドに戻ることができました。
「運が良かったね」という人もいたけれど、
家族を総動員して、調べに調べ、準備をし、
お金もかなり失い(←いまだに、航空会社側がキャンセルしたチケットの返金待ち。)、
できる限りの努力をして戻ってきました。
↑
洗剤、日本の良質のトイレットペーパー、ティッシュなども
持って帰ってきて良かったもののひとつ!
そして、
「14日間の隔離にかかるお金を政府が出している件」。
ニュースによると、どうやら1人あたり$4000の金額がかかっているそうですね。
現時点での日本円で、約27万4000円ほど!
現在のニュージーランドのシステムでは、
政府から決められた施設での隔離となっています。
日本では、帰国時のPCR検査の結果待ち中は指定の場所で待機、
その後は自腹で、公共交通機関を使わずに移動できる場所で14日間隔離だそうですよね。
実は私も、3月中旬の時点で、ニュージーランド帰国後の自主隔離のホテルを2週間分予約していました。
なぜなら、そうするのが当たり前だと私は思っていたから。
ニュージーランドで安いバックパッカーやホステルなどしか利用しない私だけれど、
トイレ、お風呂などを他人とシェアしないようにするためには
ホテルになるだろう、と。
最初に予約したのは2週間で約$1000のホテル。
毎日$25の朝食を付けることも可能でした。($25・・・超豪華な値段!)
でも、そのホテルだと洗濯機や冷蔵庫などの設備がなかったため、
2週間を少ない荷物で乗り越えるために、
設備がより整っている、
$1,600超えのホテルも同時予約しました。
かなりありがたいことに
キウイファミリーが1人だけで過ごせるユニットを与えてくれたから
そういった高額なホテルに泊まる必要がなくなり、
政府からどっぷりお世話になる規制が始まる前に自主的な自主隔離を始められたけれど。
1人ひとりが考えることは違い、
その人にとっての当たり前が他の人にとっての当たり前にはならないため、
政府機関が考えることとニュージーランド国民が感じることが異なるのも仕方ないですよね…。